JA埼玉県青年部協議会は2015年4月14日、さいたま市浦和区の埼玉会館で第37回通常総会を開催しました。県内8JA10組織の青年部などから50人が出席しました。5議案を承認した他、TPP(環太平洋連携協定)における国会決議実現に向けた特別決議を採択しました。役員改選では、新委員長として飯野芳彦委員長(JAいるま野福原青年部)を選任しました。
星野委員長は「TPPの情勢は、不透明。降って湧いたようなJA改革、そして米価下落など農業を取り巻く環境はかつてなく、厳しく行先不透明です。しかし、未来の農業のため一致団結し、盟友と一緒になって、このピンチをチャンスに変えていきたい」とあいさつしました。埼玉県松村農林副部長をはじめ、中央会、連合会などからも来賓が出席し、県中央会の坂本健次副会長は「TPPについては、情報の開示が十分でなく、大きな不安と混乱が生じています。JAグループさいたまは、JA埼玉県青協との連携を強化し、TPP交渉における国会決議順守のため、さらなる運動を展開していきます。さらに農協改革については、自己改革に取り組み、農業生産の拡大、農業者の所得増大、地域活性化に向けた活動を展開します。JAグループさいたまは埼玉農業の根幹を担う皆さんをバックアップしていきます」と祝辞を述べました。
事業計画では、①盟友の加入促進や組織未設置JAに対する啓発の展開など組織拡充・強化運動②子供たちや地域住民に食農教育の機会を提供し、食の安全に対する啓発運動などの農業理解対策の強化③盟友各位の農業意欲向上や後継者対策などの配偶者確保対策④農政運動の展開やJA運動の実践―などに取り組むことを決めました。
特別決議では、「例外なき関税撤廃を原則とするTPPの締結は、我が国の国益を損なうことは明らか。国民の『食』に責任を持つ生産者として、TPP交渉における国会決議実現に向け、盟友の力を結集し、引き続き徹底して行動していく」ことを表明しました。
その他の主な役員は次の通り。
▽副委員長=島村稔(越谷市グリーンクラブ)濱野力(JA南彩青年部)森田義政(JA埼玉中央青年部)
▽監査委員=石井勝弘(JAあゆみ野壮青年部)橋本孝二(JAくまがやアグリユース)